メインコンテンツへ
組織・機関

BIPM

びーあいぴーえむ

定義

BIPM (Bureau International des Poids et Mesures、国際度量衡局) は、1875 年のメートル条約に基づいて設立された国際機関です。フランスのセーヴルに本部を置き、国際単位系 (SI) の維持・普及、国際原子時 (TAI) の算出、各国の計量標準の国際的な整合性の確保を担当しています。

時刻管理における役割

BIPM の時間・周波数部門は、世界 80 以上の研究機関から提出される原子時計データを統計的に処理し、TAI を算出します。月刊の Circular T で各機関の時計と TAI の差を公表し、国際的な時刻の追跡可能性を確保しています。UTC の維持も BIPM の責務であり、IERS が決定するうるう秒の情報を TAI に適用して UTC を生成します。

UTC が生まれるまでの 6 段階 - 各国の原子時計から Circular T まで
  1. 1

    各国の研究機関が原子時計のデータを送る - 世界 80 以上の研究機関が、自分たちの原子時計の読みを BIPM へ提出します。

  2. 2

    BIPM が統計処理でひとつにまとめる - 時間・周波数部門が、集まった時計のデータを統計的に処理して 1 つの時刻に統合します。

  3. 3

    TAI (国際原子時) ができる - うるう秒を含まない、途切れずに進む原子時の基準です。

  4. 4

    IERS が決めたうるう秒を適用する - 挿入するかどうかを判断するのは IERS で、BIPM はその情報を TAI に反映させます。

  5. 5

    UTC (協定世界時) ができる - TAI にうるう秒を反映した時刻で、地球の自転に合わせた歩みになります。

  6. 6

    Circular T で各機関へ公表する - 毎月、各機関の時計と TAI の差を示し、国際的な時刻の追跡可能性を確保します。

手順 1 から 3 でできる TAI はうるう秒を含まない連続した時刻、手順 5 の UTC はそれにうるう秒を反映した時刻です。どちらも同じ原子時計のデータから作られ、違いはうるう秒を入れるかどうかだけです。

CGPM との関係

BIPM の最高意思決定機関は国際度量衡総会 (CGPM) であり、4 年に 1 回開催されます。2022 年の第 27 回 CGPM でうるう秒の廃止が決議されたのも、この総会です。SI 単位の再定義 (2019 年のキログラム再定義など) も CGPM で決定されます。BIPM は CGPM の決議を実行する事務局としての役割を担っています。

XB!LINE

この記事は役に立ちましたか?

関連用語

関連記事