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基本概念

TAI

てぃーえーあい

定義

TAI (Temps Atomique International、国際原子時) は、世界 80 以上の国立研究機関が保有する約 450 台の原子時計のデータを、パリの国際度量衡局 (BIPM) が統計的に処理して算出する時刻系です。うるう秒を含まない連続的な時刻系であり、1958 年 1 月 1 日 0 時 (UT2) を起点としています。

TAI と UTC の関係

UTC は TAI にうるう秒の調整を加えたものです。2026 年現在、UTC = TAI - 37 秒です。この差は 1972 年以降に挿入された 27 回のうるう秒と、1972 年の UTC 導入時に設定された初期差 10 秒の合計です。国際度量衡総会 (CGPM) は 2022 年の決議で、UT1 と UTC の許容差の上限を 2035 年までに拡大することを決めました。新しい上限値と実施時期は 2026 年 9 月時点では確定していませんが、上限が拡大されればうるう秒の挿入は実質的に終わり、その時点の TAI と UTC の差が保たれることになります。

算出方法

TAI は「事後的に」計算される時刻系です。各機関の原子時計データを約 1 か月分集めて統計処理し、Circular T という月報で公表されます。リアルタイムに配信される TAI 信号は存在せず、各機関が独自に維持する UTC のリアルタイム実現値 (UTC(k) と呼ばれる) が実時間の時刻基準として使われます。TAI 側の実時間対応物は TAI(k) と呼ばれ、現在は UTC(k) に 37 秒を加えた値に相当します。日本では NICT が UTC(NICT) を維持しています。

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