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基本概念

うるう秒

うるうびょう

定義

うるう秒 (leap second) は、UTC と UT1 (地球の自転に基づく世界時) の差を 0.9 秒以内に保つために UTC に挿入される調整秒です。1972 年の UTC 導入以来、2016 年末までに計 27 回挿入されました。通常は 6 月 30 日または 12 月 31 日の 23:59:59 の後に 23:59:60 を追加する形で実施されます。

なぜ必要だったのか

地球の自転は潮汐摩擦により長期的に減速しており、1 日の長さは 100 年あたり約 2.3 ミリ秒ずつ長くなっています。原子時計は一定のペースで刻み続けるため、地球の自転が遅れた分だけ UTC と UT1 にずれが蓄積します。うるう秒はこのずれを定期的にリセットする仕組みでした。

廃止の決定

2022 年の国際度量衡総会 (CGPM) で、2035 年までにうるう秒の挿入を停止する決議が採択されました。IT システムにおける障害リスク (23:59:60 を正しく処理できないソフトウェアの存在) が、天文時との同期を維持する利益を上回ると判断されたためです。廃止後は UTC と UT1 の差が徐々に蓄積しますが、日常生活に影響するレベルに達するのは数百年後と見込まれています。

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