メインコンテンツへ
生体リズム

社会的時差ぼけ

しゃかいてきじさぼけ

定義

社会的時差ぼけ (social jet lag) は、2006 年にミュンヘン大学の Till Roenneberg が提唱した概念です。就床から起床までの中点 (睡眠中央時刻) が、社会的スケジュールに縛られる平日と、体内時計に従える休日とで何時間ずれているかで定量化されます。たとえば平日は 0:00 就床・7:00 起床 (中央 3:30)、休日は 1:00 就床・10:00 起床 (中央 5:30) の人なら、社会的時差ぼけは 2 時間です。

健康リスク

社会的時差ぼけが大きい人ほど、肥満 (BMI の上昇)、抑うつ症状、心血管指標の悪化、学業成績の低下と関連するという報告があります。毎週末に体内時計をリセットし、月曜日に再び社会的スケジュールに合わせるという繰り返しは、毎週タイムゾーンを移動するのに似た負荷がかかると説明されます。

軽減策

社会的時差ぼけの軽減には、休日の起床時刻を平日と 1 時間以内の差に抑えることが有効とされます。「休日に寝だめする」習慣は短期的な睡眠負債の返済にはなりますが、体内時計のリズムを後ろにずらす面があるため、寝だめだけに頼るのは勧められません。組織レベルでは、時差出勤やフレックスタイム制度の導入が、従業員のクロノタイプの多様性に対応する解決策となります。

この記事は役に立ちましたか?

関連用語