原子時計
げんしどけい
原子時計とは、原子の量子力学的な遷移周波数を基準として時間を計測する装置で、数億年に 1 秒の精度を実現し、現代の時刻基準の根幹を支えています。
くぉーつどけい
クォーツ時計 (quartz clock) は、水晶 (石英、SiO2) の結晶に電圧を加えると一定周波数で振動する圧電効果を利用した時計です。標準的なクォーツ時計の振動子は 32,768 Hz (2 の 15 乗) で振動し、電子回路で 15 回分周して 1 Hz (1 秒に 1 パルス) を生成します。精度は月差 ±15〜30 秒程度です。
最初のクォーツ時計は 1927 年にベル研究所で開発されました。1969 年にセイコーが世界初のクォーツ腕時計「アストロン」を発売し、時計産業に革命をもたらしました (クォーツショック)。機械式時計が熟練の職人技と高価な部品を必要としたのに対し、クォーツ時計は安価な電子部品で高精度を実現でき、1970 年代以降急速に普及しました。
クォーツ時計の精度は温度に依存します。水晶振動子の周波数は温度変化で微小に変動し、一般的な腕時計用振動子は 25℃ 付近で最も安定します。高精度クォーツ (年差 ±10 秒以内) は温度補償回路を内蔵しています。また、経年変化 (エージング) により振動子の周波数が徐々にずれるため、数年ごとの電池交換時に時刻を再設定することが推奨されます。
この記事は役に立ちましたか?