原子時計
げんしどけい
原子時計とは、原子の量子力学的な遷移周波数を基準として時間を計測する装置で、数億年に 1 秒の精度を実現し、現代の時刻基準の根幹を支えています。
でぃーえすえぬ
DSN (Deep Space Network) は、NASA のジェット推進研究所 (JPL) が運用する深宇宙通信施設のネットワークです。カリフォルニア州ゴールドストーン、スペインのマドリード近郊、オーストラリアのキャンベラ近郊の 3 拠点に大型パラボラアンテナ (直径 34〜70 m) を配置し、地球の自転に関係なく 24 時間連続で深宇宙探査機との通信を維持します。
DSN は探査機との通信において、光速遅延の正確な補正が不可欠です。火星探査機との通信では片道 4〜24 分の遅延があり、信号の送受信時刻から探査機の位置と速度を精密に決定します。各施設には水素メーザー原子時計が設置され、ナノ秒精度の時刻管理を行っています。相対性理論による時間の遅れの補正も日常的に適用されます。
3 施設は経度方向に約 120 度間隔で配置されています。地球が自転しても、常に少なくとも 1 つの施設から任意の方向の宇宙空間が見えるためです。この配置により、探査機が地平線下に沈む施設から次の施設へのハンドオーバーが可能になり、通信の途絶を防ぎます。ボイジャー 1 号 (地球から約 240 億 km) との通信も、この 3 施設のリレーで維持されています。
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